貧血・むくみ・便秘・食欲不振
原因は甲状腺かもしれません
甲状腺機能低下症とは
甲状腺機能低下症は血液中の甲状腺ホルモンの量が不十分となり生じる疾患です。
- 皮膚が乾燥する
- むくみが取れない
- 寒がりだ
- 頸部に違和感がある
- 便秘だ
- 体重が増えている
- 毛が抜ける
- 食欲が低下している
- 貧血が多い
- 動悸がする
- 舌が肥大した
- 疲れやすい
- のど、頸まわりが腫れている
甲状腺ホルモンの不足によってエネルギー活動が著しく低下し、上記のような症状が発症します。
完治の困難な病気は多いですが、専門医観察のもと適切な処置を受けていれば、健康な方と同じ暮らしを
送ることができます。ひとりで悩まず、まずはご相談ください。
甲状腺機能低下症の病気
橋本病(慢性甲状腺炎)
甲状腺が腫れたらまずこの病気を疑います。自分の免疫機能が甲状腺に対して攻撃をする自己抗体を作り、甲状腺に慢性的な炎症を生じさせます。徐々に甲状腺細胞を破壊、最終的には甲状腺ホルモンの分泌不足へと至ります。
根本的な療法はなく、経過を観察しながら柔軟に対応していく必要があります。
治療法について
手術後甲状腺機能低下症
様々な甲状腺疾患(甲状腺がん・良性腫瘍・バセドウ病・稀には難治性の亜急性甲状腺炎)に対して行われた手術により、正常の甲状腺細胞量が減少します。この結果。甲状腺機能低下症を示すケースがあります。
アイソトープ治療後甲状腺機能低下症
主にバセドウ病の特殊治療である「ラジオアイソトープ治療」後に生じます。このラジオアイソトープ治療は、日本では放射線被爆を考慮して、内服治療が出来ないときや手術後バセドウ病再発時などに用いる場合が多いようです。
内服するラジオアイソトープ量はQuimbyの式などに基づいて計算され、慎重に決定されますが、最終的には甲状腺細胞が破壊され続けるために機能低下症を生じることがあります。
破壊性甲状腺炎後甲状腺機能低下症
亜急性甲状腺炎・無痛性甲状腺炎の急性期は甲状腺機能が亢進しますが、甲状腺の多くの細胞が破壊されてしまうと、甲状腺機能の低下を招くことがあります。